珍客来店

 

昨日のことです。 

気候が良かったので出入口を開け放っていました。一人のお客様が去られた後を何気なく目で追うと中程の棚の上に気配が……。目を凝らすとトンボです。5cmもないほど小さいのですが、どう見てもトンボ。早速に撮影! 何枚撮っても本の背に止まったまま動きません。尾(?)の先の青が鮮やかです。初めて見る種類なので、「小型のトンボ 尾が青い」で検索してみました。出てきた画像などから見てどうやらアオモンイトトンボのようです。「腹部(なのですね)第8・9節が鮮やかな空色をしている」とありますから。 

そのうち少し店内を飛び回り始めました。さて閉店時間になりましたが、まだ天井近くにいます。一晩閉じ込めてしまうことになりますから、出てもらわなければなりません――また会えるかどうかわかりませんが――。蛍光灯の傍にいるのでやはり明かりが好きなのかと何度か消し店内を暗くしたりして出たことを確認してから戸を閉めました。 

平地の池や沼、流れのゆるい水辺などにいる、それほど珍しいトンボではないようですが、どこからやってきたのでしょう。皇居もあるし、そう、日本橋川も近いし、水辺は意外に近くにあると言えるのかもしれません。

手文庫 tebunko

抜け道のような路地の傍らの小さな店です。 日本文学・外国文学の文庫が中心の古書店です。手づくりの雑貨も置いています。 ――合わせて“手文庫” 文芸書、趣味の本、絵本も取り扱っています。ポストカードもあります。 本の手触りをいとおしみ、手から手へ。

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